2008年は、「源氏物語・千年紀」に当ります。およそ千年前の平安時代中期、紫式部によって執筆されたこの物語は、日本が世界に誇れる文化遺産といえるでしょう。そして、単なる日本の古典文学ではなく、日本人の心象風景の中心として、様々な影響を及ぼし続けています。例えば、演劇の世界をみても、能・歌舞伎・宝塚・映画・・・等々。 今回第一部では、女流能楽師による「源氏物語」ゆかりの「謡」と「仕舞」を、会場の皆様もご一緒に参加して頂きます(和の発声=ボイストレーニングと仕舞)。第二部では、歌人・文芸評論家として大変ご活躍の馬場あき子先生をお迎えし、「源氏物語と能」をテーマに、その中でも「半蔀(はじとみ)」を中心にお話頂きます。平安朝のひと時をどうぞお楽しみ下さい。 (『能を楽しむ会』主宰:鈴木矜子)
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