曲目 |
基となる能曲の基礎知識 |
仕舞「養老」 |
「養老」は初番目物に属する。「高砂」と同様、世阿弥作とされる脇能の一つ。神の出現する祝福をテーマとする。前シテ及びツレが、草木の精又は化身ではなく、現実の人間の役を演じる事が特色。 |
仕舞「高砂」 |
「高砂」は初番目物に属する。「高砂」は、主題が主に、神の来臨、国土祝福、五穀豊穣の予祝、寺社の縁起語りにある「脇能(現行曲)」39曲中最も本格的な曲目として広く親しまれている。 |
仕舞「田村」 |
能「田村」は二番目物(修羅物)に属する。「田村」は、修羅能ながら祝言の味わいの濃い能なので、古来「祝言の修羅」という。坂上田村麻呂(後シテ)登場。修羅物特有の憂愁がなく、かげりのない明るさ・強さ・爽やかさが、本曲の特色。「屋島」「箙」と共に「勝修羅三番」の一つ。上演頻度も高く人気曲。 |
仕舞「半蔀」 |
能「半蔀」は三番目物(「髷物」とも)に属する。「半蔀」は、夕方に白い花の開く夕顔、そのほのかな儚さを描き、『源氏物語』夕顔の巻の前半を巧みに取り入れ、恋の喜びを素直に描いた愛くるしい短編。
|
仕舞「老松」 |
「老松」は初番目物に属する。能「老松」は、泰平・長久を旨とした祝言性の濃い作品。菅公伝説に基づきながら道真については殆ど触れておらず、専ら松と梅にまつわるめでたい故事に終始している。 |
仕舞「笹ノ段」 |
笹ノ段は、能「百万」(世阿弥改作か)の一部。「百万」は「四番目物(物狂能」「狂女物」とも)」に属する。狂女物の代表的作品。世阿弥作。 |