記念誌出版

 この本は、小生の50年年間でのマーケティングと、マーケティングリサーチにかかわる仕事と、研究、そしてその間に得たある種の直感的発想に基づく理論の創作てあります。
 この50年間に多くの思いでに残る恩師、先輩、そして友人、仲間達にめぐり逢いました。また全く知らなかった分野の心理学関係の先生方を、臨床心理学を勉強していた妻から紹介されたり、言葉の少なかった父から事業のことなど何かと知らぬ間に教えられたりもしました。しかし、初めて仕事をした時事通信社での世論調査で、当時日本の戦後、社会経済関係の問題対策に当たっていたG・H・Q の C・I・E(民間情報教育局)のハーバード・パッシン氏との触れ合いと、日本の市場調査を本格的なものとしてその基礎を指導した深井武夫氏には忘れ難い思い出があります。深井武夫氏は昭和24年にG・H・Qからアメリカのミシガン大学のリサーチセンターに留学し、その間に、世論調査の研究を通じて、アメリカのマーケティングと、マーケティング・リサーチの在り方を研究し、帰朝後、時事通信社の調査局を主体として、”市場調査研究会”を発足し、アメリカの代表的な研究著書の翻訳と、日本での研究会をつくりました。この研究会には日本の代表的な企業21社が参加して、著名な方々を輩出しました。
 小生のマーケティングと、マーケティング・リサーチは、この研究会を原点として、それが大広の入社、千葉商科大学、東京国際大学、そして株式会社宣伝会議へとつながります。その間に本当に多くの素晴らしい方々と知り合い、交際し、そして思い出を残しました。振り返って見ると、ずい分甘い所があり、のんきで、思い付きばかりであったことを痛感します。でもこの50年間の仕事のまとめとして、株式会社 宣伝会議の東英弥社長の指導で、この本が出来ましたことを心から感謝しています。
改めて多くの先生、友人、仲間そして身内と、また5匹の愛犬達にも感謝してやみません。
 この本は思い出の本であります。  
                                                  平成18年3月

室井鐵衛