| 60回目の敗戦記念日がやってきます。敗戦国わが国日本はその60年目に勝戦国の仲間になろうと「常任理事国」入りを画策しています。韓国、中国、東南アジア諸国の反対は当然のこと、「4国抱き合わせ」については頼みのアメリカまで公然と猛反対の立場を明らかにしました。
敗戦記念日は8月15日です。わが国首相の小泉さんがA級戦犯を合祀する靖国神社を参拝するのではないかと、日本を嫌う諸国は、その日が近づくにつれて批判は声高になってきています。
先の大戦では、東アジアおよび東南アジアすべての国がわが国日本の被害国でした。欧米列強から東アジア諸国を開放するという日本の「大東亜共栄圏構想」は「大東亜植民地構想」そのものでした。すでに欧米の植民地として痛い目に会っていた東南アジア諸国は、日本の侵略によって「二重の苦難」を経験させられたことになりました。「泣き面に蜂」でした。朝鮮半島諸国、中国はいうにおよびません。
現在の各国の為政者らは、先の大戦の終結のとき何歳だったのでしょうか。生々しい日本軍の残虐行為を見たことはないといってもいいでしょう。それなのに。
歴史認識の相違ということだけではかたづけられません。わが国は完全に忘れたい。忘れようとしています。しかし、かの国らは忘れまいとしています。史実は口を閉ざせば歴史ではなくなってしまいます。
先にも後にも、いまのわが日本は「帝国主義国」の仲間入りをしています。日本の経済は「最強」です。そして、世界最強の軍事大国アメリカとの安全保障の関係を有するわが国は、軍事的にも「最強」といっていいでしょう。この二つは「力」そのものです。アジア諸国にとっては実に「恐ろしい存在」なのです。その日本が過去に何をしたかは、忘れていても「思い出さざるを得ない」ということなのかもしれません。
そんな強国日本が国際政治の場でさらに力を持とうとしています。感情的にも面白くありません。何が何でもアジア諸国は阻止のかまえです。首相の「靖国神社参拝イコール大日本帝国復活の兆候」ということにすれば、かの国の外交での「日本たたき」「日本降し」の説得力は大きくなっていくでしょう。
靖国神社に祀られている方々は「国を守るため」に命を落としたとする認識は「多くの日本国民の理解」といってもいいでしょう。 遠い遠いそのむかし、物部氏が創り上げた「天皇イコール神」、だから「神国日本」という明治政府の創った「国家観」は、敗戦後アメリカの民主主義のもとで打ち砕かれました。そして、長い歴史のなかで神の存在であった天皇は人間になりました。わが国日本には神がいなくなりました。 そして、人間昭和天皇自らが戦後「靖国神社」参拝を5回行っています。
神代の時代から「神社は神を祀るための館」です。靖国神社に祀られているのは神そのもの」といってもいいでしょう。死者の魂を収めるためのものではないことはいうまでもありません。「国を守るために命を捧げた兵士」英霊こそ、わが国「日本の唯一の神」にしなければならない「お国の事情」があるのです。 靖国神社の参拝は小泉首相の言う『日本の伝統じゃないですかね』をいいかえると、『お国の事情だから見逃して』ということになるのでしょうか。まだまだ「日本遺族会」は巨大です。「首相の靖国神社参拝は内閣支持率が上がる」という見方も少なくないと聴いています。
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