HPを開いて「唯一の神」を読みました。この表題でその内容を推測することは出来ませんでしたが、その神が靖国の英霊とは思いもしませんでした。私も小泉さんが自分の理屈で九段に参拝していることに、問題があると思っていました。
この8月15日は終戦60年目に当たりますが、今年の5月27日が日本海海戦戦勝100年であることを知っていた人は何人いたでしょうか。つまり昭和20年は戦勝40年目であったことになります。私が中学に入ったのは昭和11年ですが、当時私にとって日露戦争は歴史であって勿論記憶ではありませんでした。それを思えば8月15日はとっくに歴史であっても可笑しくなく、これが記憶である人は現在70歳以下の人にはいないのではないでしょうか。敗戦60年が何故これだけ叫ばれるのか。何故敗戦を忘れてはならないのか、若い人には理解出来ないのではないでしょうか。
ところが終戦というより戦争について我々と異なる感覚を持っている人達が、日本の中にいるのです。それは沖縄です。日本の国土で軍隊同士が撃ち合ったのは、私はこの沖縄と硫黄島ではないかと思います。硫黄島はいま住民がいませんから、沖縄だけに戦争で戦った人がおり、史跡があるのです。しかも戦後何年かは米軍の統治下におかれていましたから、沖縄の人たちには終戦60年の感覚は我々とは到底同じではないのです。このことはもう大分以前になりますが、沖縄に行ったときそれを痛烈に感じました。
大東亜戦争が日本の植民地構想とお考えのようですが、当時アジアで独立国だったのは、日本、中華民国(現在の中華人民共和国)、シャム(現在のタイ)、それにネパール周辺諸国くらいなもので、フィリッピンは米国、インド、ビルマと香港は英国、印度支那はフランス、インドネシアはオランダの領地であったのです。それらの国を解放するなどという志はなかったのですが、それが日本の敗戦で皆な独立したのですから、皮肉と言えば皮肉でした。(鈴木 弘)