060119

パキスタンから

 私は今,パキスタンにおります。当初,ネパールに行こうと思っていたのですが,十分な日程がとれないこと,国際会議が当地で開催されることから,過日のカトマンズでのシンポジウムに出席して戴いたパキスタン人への御礼を兼ね,国際会議への出席を決めました。カトマンズへは結局,3月中旬から行くことになりました。その際はまたmailさせて戴きます。

 さて,話は変わりますが,最近は「自由」ということを考えています。ここ,パキスタンではイスラムの戒律で自由が制限されていますが,他の南アジア国家に較べて秩序が保たれているように見えます。いわゆる「民度」が低いところでは,このようなやり方も必要なのではと,いろいろと考えさせられます。

 日本は自由な国ですが,学生を扱っていると,どうも「自由の権利」の使い方がわからなくなっているように感じています。「自由の権利」を行使するためには,かなり高度な「民度」が必要です。戸張さんがかつて,「日本人はだらしなくなった」と仰っておられた通り,結局のところ,「だらしなさ」で具現化している「民度」の低下が,「自由」といわれても何してよいかわからない人を多く生み,日本の迷走に繋がっているようです。

 いわゆる「団塊世代」の奇妙なコミュニスト的性善説教育者(教えもしていないことを,知らないのは勉強しない子供が悪い,と自分の教育能力がないことを子供に責任転嫁したり,子供ができないことを教育するのは人権無視と気が狂ったように主張したりする方々)が実権を握り始めた現在の日本の教育界ではなかなか困難ですね。

 残念ながら当分の間,「学校」は「だらしないガキ」を排出し続けるでしょう。おかしな教育論に楯突いて,負けずに頑張らねばとパキスタンを見て改めて思いを強くしています。

 国際会議は今日までで,明日から2日間,カシミールの地震被災地に調査で入ります。その後,帰国する予定です。

                                                    (梅村 順)