|
またまたお邪魔します。
この前、駄文をお送りしたばかりですが、カレーのことをお書きになっているのを 見て ”「華」カレーファン”としては何となく書き込みせずにはいられなくてこうして 再び登場してしまいました。
今では、「華」カレーファンを自称していますが、実は不覚にも昨年までロイヤル「華」 では日本食しかいただいたことがありませんでした。海外での日本食恋しさと、「華」の 日本食のおいしさにインド料理もある、ということに気づかずにずっときてしまった のです。そんな私が「華」カレーを知ることになったのには次のような経緯があります。昨年、登山を終えてカトマンズの知人達と例によってロイヤル「華」で盛り上がっていると き、”死ぬ前に何かひとつだけ食べていいとしたら、何を食べるか”ということが話 題となりました。アイスクリーム、あんみつe.t.c.色々な意見が出ましたが、私は迷 わず”カレー!”と答えました。その答えを受け、戸張さんが”フフ、ではこれを” と神秘的な微笑を浮かべながら出してくださったのが”パラクパニール(ほうれん草 とチーズのカレー )”だったのです。
目の前に置かれたカレーはひと目みて”ただものではない”、というのがわかり ました。普通の店のパラクパニールは、ちょっと苔色というか黒ずんだ緑色をしてい るのですが、華のそれは何とも上品な明るい緑色をしているのです。 そして・・・口に含んだとたん、おおげさではなくそのまろやかさ、味わいの深さ にノックアウトされてしまいました。
私は好き嫌いナシ、とりあえず何かが口に入っていればシアワセというグルメとは 対極にある単なる食い気だけの人間ですが、カレーにだけはちょっとこだわりがあま す。これまでおいしいカレーを求め様々なカレー遍歴を重ねてきました。
母が作ってくれるバーモントカレー甘口に始まり、おそばやのカレー、田舎に必ず あったホーロー引きの看板が懐かしい大塚のボンカレー、ボルツの20倍カレー(私 は5倍どまり)、初めて食べたインドカレー、そして去年の遠征で食べた銀座カリー 大辛(これは旨かった)・・・カレーの王子様以外は何にでもどん欲にトライし、カ レー初級者から上級者カレーネーゼにキャリアアップするべく常に精進を重ねてきま した。
その後カレーの導くカルマか、ネパール、スリランカとカレー大国にも住むこと ができ、またタイ、インドと旅行を重ね本場のカレーに接する機会もさらに増えまし た。そして今また巨大な南アジア系コミュニティーを有するロンドンに住むといった ぐあいに、カレーを食する環境にはほんとうに恵まれていたと思います。おいしいカ レーにもたくさん出会いました。しかしロイヤル「華」のカレーはそんな私のカレー史の 中に燦然と輝く存在です。
カトマンズ・ラジンパットは私が勝手に”カレー街道”と名付けているくらいタ ン ドリーチキン屋、サモサ屋の名店が多いところですが、ここでも正真正銘、「華」カ レーは別格のおいしさです。ラッキーなことに私は戸張さんの高校の後輩&真性カレーフリークということ で、特別に秘密の一部を教えていただきました。とにかくその工夫には驚くととも に、お いしいものを創るということへの情熱に頭がさがる思いがしました。
皆さん、ロイヤル「華」に行ったら日本食はもちろんですが、ぜひぜひカレーもお試 しください。 外国の料理が日本人の優れた舌を通してさらに魅力的な料理に昇華し たひとつの例がここにあります。
(合川美雪)

|