Vol.11 85才の里山歩き

 昨年、2015年3月、肺の一部を削除するという大きな手術を京大病院でうけた。取り出した腫瘍部分の病理検査の結果、幸いにもガンではなかった。3週間ほどの入院であったが、高齢であるため術後の影響は小さくなかった。脚の筋力の低下によるフラツキが気になり、9ヶ月ほどジムに通って体感をととのえ、ウオーキングをこころがけた。
その結果、筋力強化とまではいかなくとも、通常の歩行にはほとんど問題はなくなった。

 2015年10月、上日川峠から大菩薩峠と経て大菩薩嶺に登った。復帰第一号である。
その後、2016年になって、1月に丹沢の浅間尾根から高取山、2月には湯河原の幕山、同じ2月、単独で群馬県の鹿沢温泉へ2泊3日のスキー、また、3月には同じ鹿沢温泉で孫7人を含む家族14人をひきつれて2泊3日のスキーを楽しんだ。

 3月31日には八王子市と町田市の境界尾根を歩き草戸山(364)、榎窪山(420)に登った。6月になって、山梨県の鶴川の源流域、上野原の北に連なる要害山(536)の稜線を歩いた。

 鳥はさえずり、新緑に木々は輝いて、標高は低い里山ではあるけれども、じゅうぶんに山の気を感じ、生きている喜びを味わった。登りは息切れ、下りは脚をいためたが、幸い下山後2〜3日で通常をとりもどしている。

 スキー以外のこれらの山行きは、主日の礼拝に通っている教会の会員で、積極的に山に登っている人たちに誘われてでかけている。70代のリーダー格の人は私のすぐ後ろを歩いて決して私の前にでることをしない。そして、私の足取りを見ながら、パーティー全体の歩調を整えてくださる、ありがたい人にめぐり合っているのだ。神に感謝!

 これからも体のゆるすかぎり里山を歩きつづけていきたい、と願っている。